平成26年度科学技術人材育成費補助事業 「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」

平成27年度NIMS NIP先端計測技術入門コース(構造解析)の様子を紹介します

平成27年度に4回開催された先端計測技術入門コース(構造解析)の様子を紹介いたします。
(平成27年度は第1回を6月、第2回を9月、第3回を12月、第4回を3月に開催しました)

NIMSが誇る世界最高水準の先端計測機器を活用し、最先端ナノ計測技術のエッセンスを習得する入門コースであり、構造解析に関連した基礎的な知識・技術の習得を目的とし講義と実習から構成されています。
以下は、第4回の実施内容。初日に構造解析技術の全体像を把握した後(構造解析-A、B、C、Dサブコース共通)、2日目~3日目は以下のサブコースに分かれて実習を行いました。

▪サブコースA:X線・中性子粉末回折(PD)
  X線・中性子粉末回折データの解析技術(リートベルト法、最大エントロピー法等)の基礎的な講義と初歩的な実習を受講
▪サブコースB:小角X線散乱計測法(SAXS)
  小角X線散乱計測の実習や計測データの解析法を学ぶ
▪サブコースC:X線反射率法(XRR)
  X線反射率測定の実習や測定データの解析法を学ぶ
▪サブコースD:核磁気共鳴実験(NMR)
  核磁気共鳴実験の実習や測定データの解析法を学ぶ


○第1日(共通)
構造解析の基礎講座(講義)
  中性子散乱法の初歩
  小角散乱によるナノ構造解析の基礎
  X-Ray Reflectivity
  NMRの基礎X 線・中性子線・NMR による構造解析計
  測法の基礎




○第2日(サブコース選択)
(A) 粉末回折データの解析技術(1)~(2)(講義・実習)
(B) 標準的な試料を用いた小角X線散乱実験(実習)
(C) X線反射率のシミュレーション(講義・実習)
(D) 固体NMR計測の実際(1)~(2)(実習)




○第3日(サブコース選択)
(A) 粉末回折データの解析技術(3)~(4)(講義・実習)
(B) 小角線散乱計測データ解析(1)~(2)(実習)
(C) X線反射率の測定とデータ解析(1)~(2)(講義・実習)
(D) 固体NMR計測の実際(3)~(4)(実習)

<第1回> 最終日に履修者全員(19名:アライアンス内9名+一般10名)に修了証を授与した。
<第2回> 最終日に履修者全員(9名:アライアンス内6名+一般3名)に修了証を授与した。
<第3回> 最終日に履修者全員(23名:アライアンス内2名+一般21名)に修了証を授与した。
<第4回> 最終日に履修者全員(4名:アライアンス内4名+一般0名)に修了証を授与した。



感想(抜粋)

∗入門コースではあるが、解析をX線回折の生データから解析する方が身につくと思います。

∗これまでに行ったことのない実験をさせて頂き、よい経験をさせて頂きました。この経験は非常

  に有意義で、今後の研究活動に良い刺激を与えて頂きました。

∗ソフトマターへの応用についても対応していただければ、より広い範囲の研究者にとって有意義

  となると感じました。

∗もう少し実習の時間を長くしてほしい。収束しているデータ以外での実習。

∗筆記具以外に必要なものがあれば事前に教えていただきたい。(解析でPCを利用するので持参す

  ることや、プレゼン用PC及びコネクターを用意することなど)

∗企業とのネットワークがあまり見えていない。

∗RIETAN-FPとの諸々の周辺ソフトとの連携については近年発展がめざましく、追いつけていない

  部分が多かったのですが、今回の講習で丁寧に実習して頂いたおかげで使いこなすことができそ

  うです。

∗今回はWindowsでのリートベルト解析実習でしたが、Macでの実習も是非行ってほしいです。し

  かし、RIETANの実習を行っている講義はなかなかないので大変勉強になりました。

∗今回初めてX線構造解析の勉強をしたのですが、丁寧にご教示していただいたのでX線構造解析が

  材料研究において強力なシールであることがわかりました。また、配布していただいた資料も豊

  富で勉強になりました。

∗今まで十分判って居なかったNMRの知識が広がり、分析器に対して興味を持てるようになった。

  今後はさらに知識を深め、将来のキャリアアップにつながればよいと感じた。

∗もっと実習を増やしてほしいと感じた。