平成26年度科学技術人材育成費補助事業 「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」

平成28年度産総研NIP<先端量子(X線・陽電子)ビーム分析法入門コース>の内容を紹介します

今年度から開講した先端量子(X線・陽電子)ビーム分析法入門コースは平成28年12月14日~16日の3日間にわたって行われました。受講者はアライアンス内育成対象者の2名です。

第1日目は、産総研 田中真人企画主幹による「全体説明・安全講習」、オローク ブライアン主任研究員の講義「陽電子ビームを用いた空隙評価」が行われ、陽電子消滅分光法などによる空隙測定の基礎と応用例に関する説明がなされ、さらにその後陽電子ビームのための電子加速器や陽電子消滅による空隙評価ビームライン等の産総研が誇る加速器関連の施設見学が行われました。



第2日目は、大島永康主任研究員による講義「導入:放射線概論/量子ビーム概論」とチェッキングソースによる放射線測定の実習が行われ、特に実習では放射線計測の基礎的手法を体験していただきました。




その後、黒田隆之助主任研究員による講義「電子加速器を用いた量子ビーム発生」とS-band小型電子加速器の施設見学が行われ、実際の電子加速器の各装置や様々な要素技術の解説が実物を使って進められました。




第3日目は、午前は田中真人企画主幹による講義「X線・テラヘルツを用いた分析技術」が行われ、特に放射光の基礎や各施設の比較、X線分光やテラヘルツによる各種分析の最新事例や分光分析の基礎の説明が受講者の研究テーマに即した形で行われました。

午後は加藤英俊主任研究員による講義「小型X線源を用いたインフラ診断」ならびに、産総研にて開発に成功した小型X線発生装置による非破壊検査の実習実験が行われ、小型X線装置の基礎から実際の応用事例、更には実際のX線透過イメージングを体験していただきました。



最後に修了証書が授与されました。

(写真は左からブライアン主任研究員、田中企画主幹、2名の受講者をはさんで加藤主任研究員)






感想(抜粋)

22Naの放射線測定をGe検出器を用いて行った経験は将来陽電子を使った計測において計測系を

   組む上で大いに役立つと思う。

∗ 焼結体のナノオーダーの穿孔等の解析に陽電子が使えそう。

∗ 装置不調等の際に原因特定の手段として移動式X線源が使えそう。

∗ MCDが磁性材料の性能評価につながる。

∗ 講義と実習は非常に分かり易く、全体的に非常に面白かった。興味深いことも多く、更に理解を

   深めたいと思う。

∗ 放射光やX線を実際にどのように応用できるか良く理解できた。どのような分野で活用できると

   知れたので活かしていきたい。

∗ 施設見学では各装置の説明を分かり易く、原理についても説明してもらい、大変満足のいく内容

   だった。